嘘八百万の紙

著:キョーカ

なあ
ちょっとばかし聞いておくれよ

今日、懐かしさが殺しに来たんだ
嘘八百の八百万の紙
それは旧き良き血脈が
糞の如くに産み落とした怪文書

何故か今頃受信したんだ
怪談よりもタチ悪くてさァ
メルアド変えた側からこれだよ

くっついて来た小さな画像は
あんまりにも粗くてダサくてさ
残念ながらその文章力に
説得力は見当たらないない

どうしてみんな信じちゃったの
いや、送るのが楽しかったの
そんな子供時代がありました!

第三者お手製の呪いは
後で自分に帰って来たのか
少し気になるようなないような
でも忘れる程度の些細なことか
……ああ、忘れて欲しくないのかね?

怪文書は朗々と語るのさ
明日の犠牲者の名を羅列する
捏造された終末を
嫌なら十人に送れとさ
もう消したけど

誰もが呪いを携帯してた
誰かが亜種を生み出した
でも結局は人畜無害の
無味無臭な無意味の産物

送り主に興味も湧かない
こんなどーでもいい話
ダラダラ話した割には
全然中身がなかったな

付き合わせてすまない
たまには酒でも飲もうじゃないか
煙草の煙はまだ苦手だけどね

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