ひねこ・いどっこ・ながねっこ

著:椎名小夜子  昔々のそのまた昔、とある小さな漁村のお話。  徳川大将軍のご時世にありまして、のんびりとした平和な日々が続いていた頃のお話でございます。  小さな漁村は、名を「浮島」といいました。いいえ、決して離島ではありません。  田畑を流れる川と、深々とした山、そして夕日がゆっくりと沈んでいく海に囲まれている土地でございます。  それはまるで陸の孤島。  ……というのが、...

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あなたの先祖はいつから? 私は文久2年から。

著:椎名小夜子  現代日本の核家族世帯が多い状況では自分の祖先をどこまで遡れるものだろうか?  こういうご時世に於いてなんとも幸運な事に、私は父側も母側も、わりとはっきり家系図が残っている。  これから語る事は、本州最北端の地に住む母方の祖父から直接聞いた話だ。  便宜上、祖父の名前は以下「K崎 敏夫」としておこう。  この随筆には祖父を始め「K崎」という人物が登場するが、全て...

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もう一つの平泉史――岩手と宮城に奥州藤原氏の幻の家臣・照井太郎を追う

著:劇的なチャイナ 奥州藤原氏と記録にない男  2016年4月から9月まで、私は宮城県の仙台市で過ごした。本来は日本の最南端の南島の住人である。  なぜ南の島から北の都仙台に来たのかと言うと、奥州藤原氏にはまった末の奇行だった。  奥州藤原氏は12世紀、平安時代末期に今の岩手県県南にある平泉町を拠点とし、初代藤原清衡,二代基衡,三代秀衡,四代泰衡と約百年に渡り、福島から青森まで...

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